博士号取得に必要な英語力
結論から言うと、博士号取得には避けて通れない、以下の3つのシーンを乗り切れるだけの英語力が必要になります。
①研究テーマのオリジナリティを検討するために、英語論文を読めること(Reading)
②国際学会やジャーナルに投稿するための論文を書けること(Writing)
③国際学会の場で発表、質疑応答ができること(Speaking, listening)
それぞれ細かく見ていきましょう。
①研究テーマのオリジナリティを検討するために、英語論文を読めること(Reading)
自身の研究テーマを決めるにあたり、まだ解決されていない課題はどこにあるのか。自身の研究テーマのどこが新しいか、何が先行研究と違うかを明確にするため、関連する論文を大量に読む必要があります。
私が入学したときも、研究から離れて10年近く経っていたので、論文を読むのには苦労しました。専門用語はわからないし、数式は難しいし、全体のトレンドがわからないから、どの論文も完璧な手法に見えてくるし、という感じでした。
あれから2年半が経ち、少しは業界の流れが見えるようになったような気はしますが、習うより慣れろの精神が必要な気がします。
まずは、全部一生懸命読む必要はないので、Abstract, introduction, conclusionをDeeLなどの自動翻訳にかけて、10本でも20本でも読むことをおすすめします。
DeepLの翻訳精度はかなり高いですが、それでも日本語訳だけを読んでしっくりくるかというと、いまいちピンとこないところもあります。
現実的には、TOEIC600以上ぐらいの英語力は早めに身につけておいて、日本語訳がしっくりこないところは、英語で確認できるぐらいの英語力はあるにこしたことはありません。
社会人博士は時間との勝負でもあるので、論文1本を1時間でざっと読めるのか数日かかってしまうのかの違いは非常に大きいです。論文1本あたり30〜40の参考文献を引用することになるので、少なくともそれ以上の論文は読まなくてはなりません。
入学を検討中の方は、今から継続的に勉強することをおすすめします。
②国際学会やジャーナルに投稿するための論文を書けること(Writing)
関連研究との違いを明確にでき、ある程度の進捗が出たら、論文執筆に入ります。
極論、英語のライティングはDeepLや英文校正サービスを使えば、なんとかなるかもしれません。
ただし、英語校正サービスには英語で出して英語で添削が返ってくるという場合もあるので、自分が意図したとおりの意味に添削されているかは自分で確認できないといけません。
ライティングに関しても、TOEIC600以上ぐらいの英語力が必要かと思います。
先程も言いましたが、社会人博士は時間との勝負です。特に、論文投稿に関しては、締切に追われる可能性が高いです。フルタイムの学生ですら締切に追われるのに、日中会社に行かなければならない社会人にとっては、締切間際に英語力で時間を食われるのは極力減らすに超したことはありません。
③国際学会の場で発表、質疑応答ができること(Speaking, listening)
英語が苦手な方にとっては最難関なのが、国際学会発表の質疑応答です。
こればっかりは、誰にも頼ることができないので、自分でなんとか乗り切るしかありません。
TOEICでいうと700でも足りないかもしれません。。(会話力とTOEICは必ずしも比例しませんが)
仮にボロボロだったとしても、30分で終わってしまうことなのですが、他の研究者に認知してもらえる可能性を考えると、ベストを尽くすしかありません。
まとめ
博士号取得には英語は避けて通れない重要なスキルです。私自身は会社で受けたTOEIC IPは835だったのですが、人の発表は全然ついていけないし、質疑応答もまだまだ難しいです。。
今の時代、最新の情報はすべて英語で取りに行かないと、乗り遅れてしまうので、少しずつでもついていけるように英語も頑張ろうと思います。
私自身は過去、DMMやレアジョブ、BBTオンライン英会話といくつかオンライン英会話を試してみましたが、Bizmatesというところが一番おすすめです。
DMMは低価格で非常に人気がありますが、講師やネットワークの質にムラがあります。また、結局自分の話してる時間が短くなってしまいがちになってしまい、スピーキングの練習としては非効率的でした。
その点、Bizmatesは若干価格は上がりますが、質の担保された講師が豊富で、自分の考えを話すということを積極的に練習できるカリキュラムになっていると感じました。
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